うたプリの件について元オタクの所感

 私は現在うたプリからほぼほぼ足を洗って少し経つ社会人オタク女です。プリライ3rd直後にハマり約8年ほどうたプリ一筋でした。

 

 今回agmt氏騒動の件について思ったことをアウトプットしたらなかなかの文量になったので公開の場を作りましたが、先述のとおり私はうたプリからは足を洗っていて外野の立場です。ジャンル者だった頃の私がこれを見たら一度出ていった人間のくせにしゃしゃってくるんじゃねえぞとブチギレていたとは思いますが、私がうたプリにいた8年間で考えても今回の件は明らかに質の違う出来事であると強い印象を受けていて、あと多分こんな事でもないと自分の所感なんて一生公開することはないだろうと思ったため出しました。

 ジャンルを上がってしばらく経ちこの気持ちを共有できる人もいないため便所の落書きです。特にオチや結論、方向性の提示はありません。

 

 

 皮肉だなあとは思うのですが、今回はうたプリ始まって以来初めての展開だなと思って見ています。

 

 うたプリもこれまで十数年間で色々な騒動があったと思います。アイドルグループ間のあれこれやプリライをはじめとしたファンのマナーやイベント物販での運営側の不手際、最近だと声優の不祥事など。

 余談ではありますが私がこれまで経験した炎上沙汰で一番ヤベェなと思っていたのは、プリライ6thで多数の入場待ち客がゲート前で列を成している中会場周辺の騒音等への配慮から全ての客の入場完了を待たずに開演した件でしょうか。

 

 でもたとえどんなに公式の展開のやり方が下手くそだろうが、物販の手際が悪かろうが、ドルチェビータの発表からもう何年も放置されていようが、当時のファンはそれらの不満と原作者とを切り離して考え、比較的平穏な関係を保っていたと思っています。

 

 もちろんこれは全員がそうだというわけではなく、実際私はハマった当時からずっとagmt氏のSNS上でのキャラや作曲家主人公に対するスタンスに個人的に相容れないものを感じフォローしていていなかったのですが。

 

 ただ私がうたプリに強烈にのめり込んだ理由として、推しのソロ曲を挙げます。私はその推しの曲たちを多分一生大切に聴き続けるんだろうなと今でも思うほど今も歌詞と音楽に心酔していて、その作詞の殆どはagmt氏でした。

 個人的に苦手な部分はある人だけど推しの曲の解釈に関して言えばかなり信頼できる作家だという認識はありました。推しの曲(特にゲームで使用される曲)は彼作詞じゃないと成立しないとも。

 その他彼が作詞作曲した曲を良いものだと感じる気持ちは今も変わりません。

 

 

 私は当初、ファン=プリンセス呼称云々を問題視しないクチでした。

 そもそもファンである自分たちをプリンセスと呼称するのに気恥ずかしさを持っていて一度もプリンセスという呼称を使ったことがなかったのはあります。

 ですからこの件を見た時に へえ〜ドルチェビータも出さずヘブンズの展開もまともにせずこんな事にお金使ってたんだ〜くらいのノリでした。個人的な感想を言えば、呼称云々よりagmt氏の取った行動による騒動の方に目が行く感じです。

 

 

 今回の件でagmt氏の発信に私が受けた印象はやはり表でよく見かける内容と概ね一致します。

 

・自身のうたプリでの活動を休止するという結論、その理由はこれ以降の説明内容が総じて理屈に基づいたものや客観的事実に裏付けされたような内容がなく納得しづらい、受け取る側の視点が欠落したものであるように見受けられ、投下されたものを受け手が整理・想像から補完したり噛み砕く労力を要するために発信側の一方的感が否めない。

 

・結果的に一部ファンからの否定的な意見を理由とした強い挫折感によりうたプリでの活動を休止すると、原作者が非公式なものだと前置きした上でのTwitter上での突然の表明は、例のツイートが個人的な文調であることや発端から非常に短時間での表明だったこと、個人Twitterで深夜に投稿された事からカンパニーとして協議された内容では無いことが予想され、更にその内容が今後の2つのジャンル=ビジネスに影響を与えかねないものである事に代表者としての危うさが否めない。

 また本人の意図とは関係なく結果としてファンが否定的な意見をあげづらい不健全な状況が作られてしまっており、言葉を選ばずに言えばコンテンツを人質に取っているという例えもあながち的外れとは言えない。

 

 

 上記の理由から、彼の表明に対して疑問を呈する声が上がるのは割と想像は難くないと思いました。

 それはあくまで今回のagmt氏のとった行動に対してであり、人格や尊厳そのものを否定する主旨のものは完全にアウトだという前提です。

 

 私としては先述したように既にジャンルを抜けた身であるため、今回の件は現在進行形でジャンルにいる人に比べればダメージは殆どないと言っていいと思います。

 ただ、agmt氏が携わった推しの曲たちには今も心酔し続けているが故に、今回の件を踏まえて今までと同じように向き合えるかというと、影響がないとは言えないなあと感じます。

 

 こんなことでジャンルを離れていてよかったと感じる日が来るとは正直夢にも思いませんでした。

 今後もう少しの間、ファンはあれやこれやで多かれ少なかれ気を揉み、意見の噛み合わないファン同士で対立が生まれ、何となく話題に触れにくいよく知ったあの空気が続くのでしょう。少なくともこの結果から幸せを得る人はagmt氏含めいないんじゃないでしょうか。

 

 どんなジャンルにだって終わりは来ると思っていますし、うたプリに関しては緩やかにそうなっていくのかなと想像していました。

 しかしまさかその過程で他ならぬ原作者とファンの間で対立構造が生まれるとは考えてもいませんでした。

 

 

 公表した日がエイプリルフールであったことは、普通でいえば別に問題はないと思いますが、結果からいえば批判の種になる要素の一つだとは思います。ただのバックトゥーザアイドルというタイトルであれば「えっこれどういうこと?嘘?ほんと??あっほんとだったんだ〜!」くらいに受け止められてたんじゃないでしょうか?(うたプリに便乗するようなタイトルやキャラの設定やロゴデザイン等見るとここまでの規模ではないにせよどのみち一部の界隈で異論は上がったような気がしますが

 

 できればきちんと説明できて方向を示せる人が何かお知らせしてくれるとより良いのかなあと1オタクとしては静観しています。

 想像ですが🥦とエレガが絡んだ場合に自浄作用が正常に機能する状況はちょっとイメージしづらいのであれですが

 

 個人的に感じたことですが、ムービックがグッズ在庫を残さないことに命懸けであることや今回の🥦及びアリアの反応を見て、ああオタク稼業っていつジャンル畳んでも困らないようなギリギリでやっているのかな〜みたいな事は思いました。まあ人気商売なのでそりゃそうだって感じなのですが。いや🥦は売上約半分を占める稼業なんだからもうちょっとコンテンツ大事にせえよって感じなのですが。この件でそんなことを感じてしまい、オタクとしては切なくなりました。

 

こういうことがあったからこそ、場合によってはこれまでが化けの皮であったかのような結論にもなりかねないですし、冷静な判断を望みます。

 

 

 同時にですが、擁護・批判するにせよファンの方の反応にも冷静さと客観性を欠くべきではないのかなと思います。

 相手に落ち度があったり何らかの影響力があれば手加減なしに殴っていいとは限りません。力加減を知らない振る舞いや、自分の感情を抑え切れず人を煽動するような言動や行いをして一部から肯定してもらい満足を得る行動は一般社会でも忌避されることがあります。

 一個人のお気持ち表明のつもりだったのに、という二次災害的なものが発生しているのをちらほら見かけましたが、今回agmt氏の炎上が彼のいわゆるネットリテラシーにも問題があったとすれば、それをファン側が繰り返すのは本当にこの件の本質を理解しているのか疑問に感じたりもします。

(いうてジャンル足抜けした人間がこんな長文で言及しているのでおまえが言うなと言われれば仰る通りですと言わざるを得ないのですが)